4.いずみテクノス㈱

リノベライナー工法

(1)最新技術・工法の紹介

<リノベライナー工法の概要>

ⅰ)排水管更生工事最新技術「リノベライナー工法」

・既設管(老朽管)の内側に形状記憶型硬質塩化ビニール管(積水化学工業(株)製)を挿入する工法。適用範囲:共用部排水横主管。適用管種:配管用炭素鋼管、水配管用亜鉛メッキ鋼管、排水用鋳鉄管、排水用タールエポキシ塗装鋼管、白ガス管、ヒューム管、陶管。適用口径;100A、125A、150A。

 

・工事工程

①管内洗浄⇒②管内調査⇒③設備設置(車上積載の発電機、コンプレッサー、ボイラー。及び蒸気管、巻き上げ機)⇒④予備加熱(輸送上扁平とした管を円形に戻す)⇒⑤管引き込み⇒⑥管加熱(蒸気で加熱)⇒⑦管拡径冷却(蒸気をエアに切り替え加圧、管内に密着させる)⇒⑧管端処理⇒仕上がり確認

・特徴:高品質の管材:工場生産の硬質塩化ビニール管。穴開き管路対応:既設管に腐食による孔(50φ以下)があっても施工可能。曲り管路対応:7~8メートル区間において、90度 2ヶ所かつ45度 4か所まで。

流下性能:内径は減少するが低下しない(塩化ビニール管の高平滑性による)。環境性&スピード:非開削工法のため地面の掘返しがなく、工期短縮可。

 

・短所:分岐のある管には適用できない。分岐部の孔明技術は未開発。

・保証 5年 ただし、自社によるメンテナンス(洗浄)に拘らず、排水管のジェット洗浄に樹脂保護をされたホースを用いる業者であれば10年までの保証をする。

ⅱ)吸引工法

専有部の研磨とライニングを行う工法(ビニールエステル樹脂のコーティング)

ⅲ)吸引ピグ工法

共用部立管の研磨とライニングを行う工法

 

以上の3工法を総合して「モバイルハイブリッド工法」と呼び施工箇所ごとに最適な工法を組み合わせニーズに対応している。

 

 

(2)築30年前後の団地マンションで、住棟タイプ別での好ましい技術・工法とはどのようなものか

 

露出配管は更新を薦める。更生工事は薦めていない 老朽化調査の結果で更新更生を適切に取り入れる。

 

(3)Q&A

 

Q1.住棟内立管には横管が接続されているが、この立管についてもセキスイ製の硬質塩ビを使用して工事を行うのか。

A1.枝管接続部分や分岐がある管には適用できない。接続部の孔明技術が開発されていない。

Q2.立管への工法は?

A2.研磨後、吸引でライニング(ビニールエステル樹脂塗装)を行う。

Q3.適用場所は共用部の横管のみとのことであるが、従来工法に比して圧倒的に強度が強いということと理解した。保証期間、耐用年数が30年、50年であれば特徴が分かりやすくて説明のあった部分に適用するだけでも利点があると思われるが、先ほど説明の保証では物足りない。

A3.強度についてはその通りです。自立管工法でなく既存の外管の状態に依存する為、5年としている。ただし、ジェット洗浄を(いずみテクノスでなくても)メッシュ被覆でなく樹脂保護されたもので行うのであれば10年保証とする。

Q4.勾配不良修正は不可と思うが。

A4.勾配修正は不可との了解の下で海底トンネル状の中央弛みの管に工事したことはある。流下性能は落ちないが、勾配が戻ることは無い。


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